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再処理研究室
JAERI-M 6393, 27 Pages, 1976/02
安定なPu回収率を有する「F=段フッ素化法」を確立することを目標に、非放射性核分裂生成物を含む高速炉炉心模擬燃料のフッ素化実験を2インチ流動層を用いて行なった。このプロセス原理を実証すると共に、UおよびPuのフッ素化におよぼすFPの影響、Puの工程損失を低減させる可能性を明らかにすることができた。また、UFに同伴したPuFをUOFによって分離する新しいプロセスの可能性を基礎実験によって明らかにした。この報告は、日本原子力学会、昭和49年々会において口頭発表した内容をまとめたものである。
桜井 勉; 高橋 昭
Journal of Nuclear Science and Technology, 12(5), p.308 - 313, 1975/05
被引用回数:2フッ素ガスによるUOのフッ素化反応は200Cでは進まないが、これに少量の臭素を添加すると速やかに反応が起りUFが生成することがわかった。添加する臭素量はフッ素濃度の約6%で充分であり、直接フッ素化反応管に供給してよい。これは臭素とフッ素が速やかに反応してフッ化臭素を生成し、これが低温でもUOをUFにフッ素化するためである。臭素がフッ素化反応に対して触媒のような作用をすることがわかった。
桜井 勉
J.Phys.Chem., 78(12), p.1140 - 1144, 1974/12
気体三フッ化臭素とフッ素をそれぞれ二酸化ウラン粉末と反応させ、反応プロセスの比較から両フッ素化剤の反応特性を検討した。両反応において二酸化ウランはフッ化ウラニルを経て六フッ化ウランにフッ素化される。BrF-UO反応は40Cでも進行しUFを生成するのに対し、F-UO反応では390C以上に温度を上げないとUFの生成は認められなかった。三フッ化臭素を用いると穏やかな実験条件の下でフッ素化を進めることができる。